イギリスを目指すハチチルの日々
 
エンバース 燃え尽きぬものら
2008-06-01 Sun 19:15
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本日は母と舞台を観に行きました。
狭い劇場でしたが、密室劇にはちょうど良いです。

長塚さんが翻訳・脚本(もはやプロデュース)を
手がけたオーストリアが舞台のお話です。

元軍人のヘンリックは41年ぶりに旧友であるコンラッドに再会します。
しかしそれは懐かしさがこみ上げてくる楽しいものではなく、
実は過去からの長い憎しみと復讐のための再会なのでした。
裕福だったヘンリックと比較的貧しかったコンラッド。
二人は幼い頃から仲が良かった。
しかし物語が進むにつれ、二人の間にあった真実が明らかになり、
ヘンリックの妻クリスティーナとの確執も見えてくる。
果たしてコンラッドとクリスティーナの間に関係はあったのか?
コンラッドはいなくなる前の日にヘンリックを殺そうとしていたのか?
などなど・・・後半はものすごく想像力をかき立てられます。

はじめのうちは淡々と交わされる会話に少しうとうとしていましたが、
第二幕に入ってから、真相が見えてくるにつれ、徐々に引き込まれていきました。
ただの復讐のためだけに会ったわけではないのですよね。

ヘンリック役の長塚さんは後半相当エンジンがかかってきたようで、
イスにもたれながら思い出を語る場面は、役と完全に一体化。
コンラッドを演じた益岡さんは、長い間ヘンリックの話をただただ聞いてる
ばかりなのですが、一点を見つめる表情が素敵でした。
舞台栄えする俳優さんだなぁと・・・

あと何が素晴らしかったかって、照明が何よりも巧みでした。
オープニングの際、真っ暗闇の中にぽつんと立つヘンリック。
上部からオレンジの照明が当たっているのですが、
その夕焼けをイメージした照明がなんとも素晴らしい。
そして夜になって暖炉の光やろうそくの光が幻想的な気分を漂わす。
俳優の立ち位置によって少しずつ色や強さが変わっていく。
物語を十分に引き立たせていました。

なかなか重たい話だったので、ぜひ次回はコメディを見させていただきたいです。
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